【ソウル=ヘルスコリアニュース/イ·シウ記者】 キュロセル(CUROCELL)が次世代CAR-T細胞治療剤「アンバルセル(Anbal-cel)」に続き、T細胞リンパ腫治療剤の開発にも拍車をかけている。 T細胞リンパ腫は、世界的に標準治療剤のない代表的な難治性血液がんなので、成功するかどうかに関心が集まっている。
キュロセルは4日(現地時間)、2023米国免疫抗がん学会(Society for Immunotherapy of Cancer 2023、SITC 2023)でT細胞リンパ腫に対するガンマデルタ(γο)CAR-T治療剤の前臨床結果を発表した。 STIC2023は5日まで(現地時間)、米カリフォルニア州サンディエゴで開催される。
キュロセルが今回の学会で公開した研究内容は、T細胞リンパ腫治療のためのCD5ターゲット同種ガンマデルタ(γΩ)CAR-T治療剤に関するものだ。
T細胞リンパ腫は、患者のT細胞が腫瘍に変化したもので、自己(Autologous)CAR-T治療剤の開発が難しい。 これにより、健康なドナー(donor)のT細胞を利用して治療剤を開発しなければならないが、ドナーの細胞が患者の組織を攻撃する移植片対宿主病(Graft Versus Host Disease、GVHD)などの危険がありうる。 これにより、キュロセルは一般的に同種治療剤開発に多く使われるNK細胞より癌細胞殺傷能力が高いガンマデルタ(γο)T細胞に注目した。
ガンマデルタT細胞は、自主的に発現するCD5の発現が少なく、T細胞リンパ腫CAR-T治療剤の開発に障害物の一つである同族殺害(Fratricide)現象も克服できることが確認された。
会社側はまた、同種CAR-T治療剤の問題点として指摘されている低い持続性問題を改善するため、PD-1の発現を抑制する技術を適用した。 動物実験を通じた比較でPD-1発現が抑制されたCD5ターゲット同種ガンマデルタ(γο)CAR-Tの持続性が最も優れていた。

発表者として出たキュロセルのイ·ヨンホ理事(高麗大学腫瘍生物学博士)は「T細胞リンパ腫患者の治療のためにはガンマデルタT細胞を使用するのが様々な側面で長所が多いと思う」とし、「免疫関門受容体であるPD-1発現抑制がより高い治療効果が期待できる」と述べた。
キュロセルのキム·ゴンス代表は「T細胞リンパ腫は全世界的に標準治療剤がない代表的な難治性血液癌」とし、「キュロセルがCD5ターゲット同種ガンマデルタ(γο)CAR-T治療剤開発に成功すれば抗がん免疫細胞治療剤分野のグローバル先頭企業に跳躍できるだろう」と強い期待感を示した。[헬스코리아뉴스]