
【ソウル=ヘルスコリアニュース】 食品医薬品安全処は27日、希少医薬品である韓国武田製薬(日本名:武田薬品)の移植後、巨大細胞ウイルス感染治療剤「リブテンシティ錠(Livtencity、成分名:マリバビル·Maribavir)」を市販許可した。
巨大細胞ウイルス(Cytomegalovirus、CMV, サイトメガロウィルス)は感染後無症状潜伏状態であるが、臓器移植などで免疫力が低下するとウイルスが再活性化され深刻な疾患を誘発する。
「リブテンシティ」は既存の抗ウイルス剤に対する抵抗性·不適応性と関係なく巨大細胞ウイルスタンパク質リン酸化酵素である「pUL97」の活性を低くしてウイルス増殖を抑制する経口用抗ウイルス新薬だ。
この薬は既存の抗ウイルス剤である「ガンシークローバー」、「バルガンシークローバー」、「フォスカーネット」、「シドフォビア」のうち1つ以上に耐性があるか反応しない移植後、巨大細胞ウイルス感染の成人患者に使用する。
これに先立ち、米国食品医薬品局(FDA)は昨年11月23日(現地時間)、武田製薬が「リブテンシティ」の効能と安全性を評価するためにCMV感染患者計352人を対象に8週間行った臨床3相試験の結果を根拠に、この薬物の米国内での市販を許可した経緯がある。
臨床結果「リブテンシティ」投与患者235人のうち56%は血漿中の巨大細胞ウイルスDNA濃度水準が測定可能数値未満に落ちたことが観察された。
FDA薬物評価·研究センター感染症担当責任者であるジョン·ファーリー(John Farley)博士は当時「既存治療剤に耐性があったり反応しない巨大細胞ウイルス感染は頭の痛い問題」とし「今回の承認は患者に新しい治療オプションを提供することで未充足医療需要を解決するのに役立つ」と述べた。[헬스코리아뉴스]