[ソウル=ヘルスコリアニュース] 東亜ST(ドンアエスティ, 代表取締役社長キム·ミニョン)が開発中の糖尿病新薬候補物質「DA-1726」がセマグルタイド(Semaglutide)より優秀な体重減少効果を見せたことが分かった。 東亜STはこのような内容の非臨床研究成果を最近開かれた第82回米国糖尿病学会(ADA、AmericanDiabetesAssociation)で発表した。
米国糖尿病学会は世界で最も権威のある糖尿病関連国際学会で、東亜STは昨年DA1241課題を発表しており、今年はDA1726の体重減少と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)治療剤としての可能性を紹介した。
DA1726は、オキシントモジュリン類似体(Oxyntomodulinanalogue)系列の肥満及び糖尿治療剤として開発中の新薬候補物質だ。 この薬物はGLP-1受容体とグルカゴン受容体に同時に作用して食欲抑制とインスリン分泌を促進し、末梢で基礎代謝量を増加させて究極的に体重減少と血糖調節を誘導する。
発表内容を見ると、この薬物は肥満動物モデルでGLP-1類似体であるセマグルタイド(semaglutide)対比優秀な体重減少効果を確認し、エネルギー代謝に関与する指標の改善が観察された。 高血糖を伴う肥満動物モデルでは、セマグルタイドと比較した時、優秀な体重減少及び同等以上の有意で優秀な糖化血色素(HbA1c)改善効果が観察された。 これは二つの受容体に対するバランスの取れた活性を通じて、オキシントモジュリン系薬物が持つ血糖上昇に対する懸念を解決できるものと期待されている。 DA1726は空腹状態の正常マウスでも低血糖および高血糖に対するイシューがないことが確認された。
東亜エスティはDA1726の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)治療に対する非臨床結果も発表した。 DA1726は非アルコール性脂肪肝疾患治療効果測定基準として使われるNAS(NAFLDactivityscore)と肝の繊維化、そして肝毒性指標および代謝指標に対しても改善薬効を示した。
東亜STの関係者は「DA1726は新規な持続性ペプチドでGLP-1およびグルカゴン受容体に対してバランスの取れた活性を持っており、体重と血糖値を同時に効果的に調節できるものと期待される」とし「肥満および第2型糖尿病の他にもNASH治療の可能性も確認できる結果」と説明した。