![10月1日(金)午前10時、国家人権委員会の前で開かれた記者会見で、白血病で命を落としたチャ·ウンチャン君の母親イ·ボヨンさんが「もう薬を使えなくて死んだウンチャンのような子供たちが出ないように、キムリアの早い健康保険給与化」を涙で訴えている。 [2021-10-01]](/news/photo/202110/322045_189340_4714.jpg)
[ソウル=ヘルスコリアニュース] 今年3月5日に韓国の食品医薬品安全処の許可を受けたノバティス社の末期血液がん治療剤「キムリア」(KYMRIAH)が13日に開かれた健康保険審査評価院の重症がん疾患審議委員会を通過した。
健康保険審査評価院はこの日、2021年第7回がん疾患審議委員会を開催し、「がん患者に使用される薬剤に対する給与基準」を審議した。
この日行われた審議で、「キムリア」は巨大B細胞リンパ腫とB細胞急性リンパ球性白血病の2種類の適応症すべてで給与基準が設定された。
これを受け、今後開かれる薬剤給与評価委員会(薬評委)で給与適正性の評価を受け、国民健康保険公団との薬価交渉、福祉部の健康保険政策審議委員会(健政審)を通過すれば、健康保険給与が可能になる。 しかし、給与まで相当な時間がかかるものとみられ、その間末期の血液がん患者の死は避けられないという懸念も出ている。

「キムリア」は1回の投薬費用が5億ウォンを超える末期急性リンパ球性白血病·リンパ腫CAR-T(キメラ抗原受容体T)細胞治療剤で、細胞·遺伝子·免疫治療剤の特性をすべて備えたワンショット抗がん剤である。 たった1回の投与で他の治療オプションがない末期血液がん患者を完全に寛解(完治)に至らせる「奇跡の抗がん剤」である。 国別許可日は米国2017年8月、欧州2018年8月、日本2019年3月などである。
一方、この日共に審議した韓国アブビーの「ベンクレスター錠」(ベネトクラックス)併用療法も急性骨髄性白血病に給与基準が設定された。 残りの品目は給与基準の壁を越えることができなかった。