
【ソウル=ヘルスコリアニュース】 「全国民コロナ19」ワクチン1次接種を秋夕(チュソク、旧暦8月15日)前に完了するという政府の目標がますます現実化している。
コロナ19予防接種対応推進団(団長:チョン·ウンギョン疾病管理庁長)によると、12日0時基準のワクチン1次接種者は3313万333人だ。 これは昨年末、統計庁集計人口基準の5134万9116人の64.52%(約3313万人)で、今後5.5%の約281万人がワクチンを接種すれば、目標値の70%(約3594万人)に到達する。
今日(12日)から秋夕(チュソク、9月21日)まで、ワクチンを接種できる期間は9日だ。 1日に約31万人が1次接種を受ければ、目標値を達成できるわけだ。 幸い、最近の平日基準の1次接種者が少なくとも30万人から最高70万人に上ることを考慮すれば、秋夕(チュソク=旧暦8月15日)連休直前の今週中には70%の達成が可能だという見通しも出ている。 このような接種率は、政府が当初9月30日までと示していた接種目標日を相当期間繰り上げたものだ。
政府はついでに、「全国民70%の接種完了」も、10月末から10月中旬に繰り上げる方針の下、接種のスピードに拍車をかけている。 政府はこのため、ファイザー(Pfizer)とモダナ(Moderna)ワクチンの接種間隔を再び4週間に減らす案を検討しているという。 12日0時基準の接種完了者は、全国民の39.02%である2003万6176人だ。 あとは、全国民の30.98%の約1591万人に対する2次接種だが、接種の間隔を4週間に短縮すれば、10月中旬に70%の接種を完了することは不可能な目標ではない。
韓国は1万以上の全国委託医療機関で同時多発的にワクチン接種が行われている。 オンライン予約だけでなく、近くの地域住民センターを訪問して簡単に事前予約もできる。 また、市道別接種の現況とワクチンの残余量、残余ワクチン接種の現況、接種対象者の事前予約状況、年齢別予約状況、接種医療機関の現況など、ワクチン接種に関するほとんどすべての情報を毎日公開している。 いつどこでも気軽に近付くことのできる選別検査所も自負心を持つに値する。 それだけ韓国はコロナ防疫と治療面で世界どの国と比べても劣らない立派なインフラを備えているのだ。
そのため、韓国ではワクチン接種の開始は遅れたものの、最近、米国や日本の1回目の接種率を上回り始めている。 国際統計サイトのアーワーワールド・イン・データ(OWD)の統計によると、11日0時基準で、韓国のワクチン1次接種率は63.93%を記録した。 一方、日本は62.16%、米国は62.15%にとどまった。 米国は昨年12月14日、日本は今年2月17日、韓国は今年2月26日からワクチン接種を始めた。 韓国が米国よりは2カ月程度、日本よりは9日程度遅れて始めたのだ。 現在、韓国より1回目のワクチン接種率が高い主要国は、スペイン(79.42%)、中国(75.82%)、フランス(72.99%)、英国(70.91%)、ドイツ(65.81%)などだ。
実際、ワクチン接種率を高めるのは政府の意志とインフラだけでは限界がある。 接種量が十分に確保されなければならず、国民の積極的な参加も重要な変数だ。
何よりワクチンの生産権が韓国にない以上、物量確保計画は韓国政府の意志とは関係なくいつでも歪みかねない。 これはワクチンを開発·生産する企業も例外ではない。 原料需給など、予期せぬことで供給に支障を来たしかねない。 私たちはそれをモダナ事態から経験した。
それにもかかわらず、我々は結局やり遂げた。 これには国民の積極的な参加もあったが、大統領をはじめとする現政府関係者の必死のワクチン外交戦とチョン·ウンギョン庁長ら防疫当局関係者の苦労がうかがえることは否めない。 医療陣の犠牲こそ表現できないほどだ。
現状がこうであるにもかかわらず、インターネットやユーチューブなどでは依然として、政界ですら政府のワクチン政策にことあるごとに非難ばかりする人々がいる。 だからといって確実な代案があるわけでもない。
彼らはワクチン接種に対する不安を煽ることもはばからない。 ワクチンへの不安感をあおるのは、接種率を下げることにより、国民の命を脅かすことであるにも関わらず、気にしない。 政権に打撃だけ与えることができれば、国民の生命権は眼中にもないようだ。
彼らに見られる共通点は、日本に対して批判しないことだ。 おそらく、彼らにワクチン接種率70%達成は嬉しいはずがない。 果たしてこのような人々が政策の執行権者だったら、どうなっていただろうか。 考えただけでもぞっとする。