[ソウル=ヘルスコリアニュース] 重症乾癬患者の算定特例新規登録及び5年再登録の時期が近づいている中、乾癬患者たちの算定特例基準改善に対する声が日々高まっている。
韓国乾癬協会は9日、江原道原州(カンウォンド·ウォンジュ)にある国民健康保険公団本部前で記者会見を開き、重症乾癬患者の算定特例制度の改善を促した。
慢性皮膚疾患の乾癬は2017年6月から本人一部負担金算定の特例が適用されている。
国民健康保険公団は当時、「他の疾患に比べて一人当たりの給与費が高い」「重症乾癬患者が他の疾患に比べて増えた」などの理由で非常に症状が深刻な「重症乾癬患者」に算定特例の支援対象を限定した。 健保公団はまた、重症乾癬患者数を2万2000人と推算し、14億8000万ウォンの予算を割り当てた。
しかし、平成29年6月に重症乾癬に対する算定特例登録が開始されて以来、4年が経過する間にこれまで約4500人の患者だけが登録された。 これは健保公団が当初推算した2万2000人を遥かに下回る数だ。
これと関連し、患者団体は「健保公団が算定特例対象を"高価な医療費支援が切実な重症乾癬患者"に限定したため」と説明した。
この日の記者会見で韓国乾癬協会ののキム·ソンギ代表は「政府は疾患の重症度と患者の生活に及ぼす深刻な影響などを考慮し、重症乾癬患者の算定特例基準を生物学的製剤の健康保険給与基準と同様に見直すべきだ」と主張した。
キム代表は「健保公団が最初に設定したとおり、2万2000人の患者に14億8000万ウォンの予算を割り当てるということは、患者1人当たり6万7273ウォンの予算が入るということだが、現在、乾癬治療に使われる生物学的製剤は1回の投与費が150万ウォンを超える。 薬剤費を全く考慮しない予算配分だ」と批判した。
ちなみに乾癬治療に使われる生物学的製剤は韓国アブビーの「スカイリッチ(Skyrizi)」、韓国ヤンセンの「トレムピア(Tremfya)」、韓国ノバティスの「コセンティクス(Cosentyx)」などがあり、これらの医薬品はすべて遺伝子組換え方式によって作られた。
キム·ソンギ代表は「多くの重症乾癬患者が算定特例の対象に登録できていない状況だ。 登録患者数が増加傾向にあるのは当然だ」とし、「重症乾癬算定特例は高価な医療費支援が切実な重症乾癬患者だけが登録できるため、軽症と中等症の患者すべてが算定特例登録対象である他の疾患と比較すると、一人当たり平均給与費は当然高くなるしかない」と述べた。
キム·ソンギ代表はまた、「政府は算定特例前の2016年の重症乾選給与費と2020年の給与費を比べると急激に増えたと主張する。 これはむしろ算定特例以前には重症の乾癬を治療できる治療剤があるにもかかわらず、必要な治療をまともに受けられなかった患者が多かったことを示している」と説明した。
この日の記者会見で乾癬患者たちは「常識を逸した重症乾癬5年の再登録基準にはこれ以上言及する価値さえない。 治療中断の条件は、「以前に失敗した治療を再び受けなければならないため、医学的に問題があるということがすでに確認されているが、健保公団は是正する意志もなく1年の猶予を取り上げている」とし、「健保公団の行動は、重症乾癬患者を人と見做さず、実験対象として見る反人権的非人間的な行為だ」と強く批判した。
特に患者たちは「重症乾癬の深刻性と重症度、患者の苦痛と生活に及ぼす影響がアトピー皮膚炎やクローン病、強直性脊椎炎, 関節リウマチなど他の重症難病疾患と比べて大きくないというのが政府の認識なのか聞いてみたい」とし「実際に乾癬患者の自殺率が癌患者の自殺率より高い」と悔しさを訴えた。