ヘルスコリアニュースは、健康についての読者の理解を助けるため、先生の意見を加工せずに直接掲載しています。 本コラムが読者の治療および健康管理に役立てれば幸いです。
[ソウル / ヘルスコリアニュース] 小児中耳炎は耳の鼓膜の内側、中というところに細菌やウイルス感染で炎症が発生する疾患だ。 患者は主に2歳~5歳が多い。
母親の免疫細胞を持って生まれた赤ちゃんは1歳の誕生日以降、自ら免疫体系を作っていく。 この過程で風邪ウイルスに頻繁に露出されれば、風邪を引き、よくある合併症で小児中耳炎が現われる。
急性である時は熱と耳の痛み、耳に水が溜まる症状が現われる。
問題は慢性的に進められた時だ。 3カ月以上中耳炎が続いたり2カ月以内に再発したりする場合で、微熱が少しだけ出たりするが、ない場合もある。 徐々に耳に水が溜まるので、子どもたちが耳が「つまっている」と正確に感じられず通り過ぎてしまいがちだ。 子どもたちの中耳炎の発見が難しいのもこのためだ。
慢性の場合、特異的な症状があまりないため、風邪を頻繁に患ったり、家族の中で鼻炎を患ったり、蓄膿症によくかかる子どもは、耳関連の診療を受けるたびに鼓膜の中を覗くことが重要だ。
治療は急性の場合には大部分ウイルス感染によるもので、特別な治療剤がない。 慢性の場合には薬物治療を優先し、抗生剤を何回投与しても中耳炎が治らなかったり、中耳炎があって聴力が期待値以下に大きく落ちた場合には換気管挿入術を実施する。
小児中耳炎は再発が多い。 子供たちは自己免疫システムがまだ完成していない。 そのため、大人と比較して耳と鼻、首が近くにあり、一ヵ所に問題が生じればその横に移動し、電波がよくなるのである。 このため、風邪を引いた後、中耳炎や蓄膿症、咽喉炎などが生じる。
小児中耳炎を予防するためには、子どもの世話をする大人の衛生管理が優先だ。 第二に、ウイルスに多くさらされる可能性のある集団生活、人の多い公共の場所などは避けた方がいい。 最後に鼻炎やアデノイド肥大症、扁桃肥大症など小児中耳炎を悪化させる要因は先延ばしにしないで治療した方が良い。[文:建国(コングク)大学病院 耳鼻咽喉-頭頸部外科 シン·ジョンウン教授]