[ソウル/ヘルスコリアニュース] 欧州コロナ19の累積確定者数が40万人を突破した。 AFP通信によると、28日(現地時間)現在、欧州のコロナ19累積確定者数は1760万人余りで、このうち40万6000人余りが死亡した。
英国の場合、確定確定者約160万人で、死者は約5万7500人で最も多く、イタリアの累積確定者は約150万人、死者は約5万3600人でその後を継いだ。 確定者別ではスペインが164万人あまりで欧州で最も多い。 さらに心配なのは天気が寒くなり、昨春の急激な確定者数の増加が再び再現される様子を見せていることだ。
このような状況でも、デンマークは確定7万8000人余りで死亡率は1.1%に過ぎず、欧州でもコロナ19防疫が最も上手な国として知られている。 これはデンマークの人口(約579万人)が英国やイタリアの人口比10分の1未満であることを考慮しても、欧州で最も少ない数値に属する。
デンマークはどうやってコロナ19防疫に成功した国になったのか。
デンマーク政府と地域別公共病院の運営機関、そして保健医療および生命科学産業協会が共同で設立した官民協議体「ヘルスケアデンマーク(Healthcare DENMARK)」を率いるハンス·エリック·ヘンリクセン(Hans Eric Henriksen)代表にデンマークのコロナ19対応政策について聞いてみた。
ヘンリクセン代表は「デンマークは政策設計と執行過程で韓国の『K-防疫』を参考にしたケースもある」とし「韓国が感染拡散を統制するのに世界最高を走っていることをよく知っている」と述べた。
次はヘンリクセン代表との一問一答だ。
Q.デンマーク·コロナ19対応原則の柱は何であり、最初の確定者発生後これまでの推移は?
デンマークはコロナ19発生初期、韓国と同様の強度で対応した。
そして3月初めにはほぼ全面的な国境封鎖が進められたが、これは感染拡散を統制し、病院治療が必要な患者発生数の増加幅を低くし、感染症発生率の曲線をゆるやかにするのに役立った。
当時、国境封鎖による経済的な打撃は大きかったが、これは保健当局が拡散を抑制し、コロナ19再流行に備えた戦略を立てるのに必要な資源と時間を稼いでくれた。 今春の措置でデンマークはコロナ19が再流行中の現在,拡散初期に比べてよりよい。さらに、技術革新を通じて、確定者数を管理しようと努力したことも、ほかの欧州諸国とは差別的な部分だ。
今は国家レベルではなく、各地域で対応して拡散を抑制しており、諸欧の国に比べてはうまく対応できていると思う。
もちろん韓国と比べると1日の新規確定者数は高い方だが、韓国は全世界が学ぶべき点が多いモデル防疫国なので、直接比較するのは無理がある。
Q.技術革新によるデンマークのコロナ19対応について分かりやすく説明してください。
今回のパンデミックは保健当局と産業界の両方に危機意識を呼び起こし、効果的な防疫とさらに迅速かつ正確な検査ができるようにすることに合意した。
代表的な例として、もともと今後数年後にリリース予定であった遠隔相談のようなデジタルソリューションが直ちに導入された。
その他にも自律走行自動消毒ロボット、病院内のスマートな衛生および患者応対ソリューション、コロナ19サンプル運送ソリューションなど、産業界と保健当局は相互協力の下、様々な新技術がコロナ19対応のために開発·導入された。
また、既存のデジタルインフラも幅広く積極的に活用された。 全国の全ての病院と選別診療所をデジタルインフラシステムに連結して、病院別のコロナ19病床数と感染拡散傾向をリアルタイムで確認できるように措置した。
これによって保健当局は現在、毎時間アップデートされた全国の新規確定者数と地域別の総コロナ19入院患者数などを一目で見ることができた。
Q.デンマークが韓国のコロナ19防疫(K-防疫)に関心を持つようになったのはいつから?
コロナ19拡散初期からデンマークは韓国が迅速かつ具体的な対応で拡散を抑制していることに気づいていた。
韓国の対応は、社会が受ける打撃を減らしながらも、ロックダウン(全面的移動制限)や国境封鎖という強力な措置を取らなくても済むようにし、今も多くの国がコロナ19の再流行で苦しんでいるのに比べて、韓国は依然として感染拡散を統制するのに世界の先頭を走っていることをデンマークは知っている。
さらに私たちは最近駐韓北欧(デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン)大使館が共同主催した「ノルディックトークコリア(Nordic Talks Korea)」に参加し、韓国のコロナ19対応とソリューションについてより詳しく知ることができた。
Q.「K-防疫」で外信の称賛を受けた韓国も、医療陣の消尽問題は絶えず頭をもたげている。 デンマークも同じ問題を経験していると見ているが、どのように解決したのか。
デンマークの医療チームも、コロナ19によって業務過重に悩まされることがある。 ただし、今年3月に取られた国境封鎖が医療システムへの負担が大きくない水準で入院患者数を維持するのに役立った。 したがって、業務過重は特定期間にいくつかの病院、あるいは一つの病院内でもいくつかの科·部署に一時的に当たるものであって、全国の医療陣に該当する一般的であったり深刻なレベルの問題ではなかった。
また、デンマークはコロナ19長期対応のため、医療陣と緊密に協調し、病院内での措置と対応方式を再構成し、新しい方式を導入してきている。 (政策決定において)医療陣の直接的な参加は、医療陣当事者たちが感じるストレスや不安を減らすのに役立っている。
Q.スペインやイタリアの「確定感染者大爆発」のニュースを耳にし、韓国人らも大変驚いた。 これらの国々とデンマークとの最大の違いは何か。
まず、最近の拡散税の再増加には、若年層が「コロナ19」がどうせ長期化すると見て、緊張を緩めた影響が大きい。 これはデンマークのみならず、欧州全体に当てはまる事項である。
拡散初期にデンマーク政府がとった強力な措置により、現在は地域レベルでの感染拡散などへの統制対応が可能となっているが、コロナ19の終息にはまだ時間がかかるため、デンマークの対応が他の国々に比べて結果的にどうだったかを評価し、判断するには早いようである。
ただし、デンマークの市民は政府のコロナ19対応政策や各種規制、助言などを信頼し、しっかり守ってくれている。 そのためデンマークはヨーロッパの諸外国に比べて比較的状況がよいと考えられる。
Q.最後に「ヘルスケアデンマーク」が作られた理由とその機能について説明する。
ヘルスケアデンマーク(Healthcare DENMARK)はデンマーク産業省主導の下、2012年に非営利官民協力機関として設立された。
現在、△デンマーク政府(保健部、外交部、産業部)△地域別公共保健当局(公共病院運営機関)△各種保健医療および生命科学産業協会△業界内の企業と研究機関などで構成されており、デンマーク王室のメアリー皇太子妃(Crown Princess Mary)が公式後見人(patron)だ。
主な目的はデンマークの保健医療および生命科学界の専門性と革新力量を世界に広く知らしめ、潜在パートナーと連結することで、そのために様々な国際的広報と支援活動を行っている。 外国の主要利害関係者やマスコミなどを対象に現場訪問プログラムも運営している。
(ヘルスコリアニュース / http://www.hkn24.com)
저작권자 © 헬스코리아뉴스 무단전재 및 재배포 금지