[ソウル/ヘルスコリアニュース] 韓国では「歯は五福の一つ」という言葉がある。 それだけ、人体の健康維持に重要だという意味を盛り込んでいる。 不健康な歯は、食べ物を噛むことができず、消化に影響を及ぼすだけでなく、人体が必要とする各種栄養成分の吸収にも障害を受ける。 特に歯は他の人体器官とは違って、一度損傷すれば原状回復が難しく、事前予防が必要だ。
歯の健康は何よりも幼い頃の習慣が左右すると言っても過言ではない。 親が子どもに歯の健康の大切さを分からせなければならない理由だ。 子どもたちの健康な歯の管理のために何が必要なのか、食品医薬品安全処のアドバイスで分かる。
正しい歯磨きの選び方
歯磨き粉には虫歯を予防するフッ素、歯の表面についた汚れを取り除き歯を輝かせる研磨剤、泡が立ち汚れを落としやすくする発泡剤、適度な湿度を持たせる湿潤剤、歯磨き粉が均一で安定した形態を保つ結合剤、そして味と香りを改善する着香剤·甘味剤、製品における微生物の成長を抑制または減少させる役割をする保存剤などが入っている。
子どもの歯磨き粉の成分もこれと似ているが、関心をもち、購入する習慣が必要だ。 特にフッ素が含まれた歯磨き粉を選ぶ場合は、製品容器や包装に「医薬部外品」の表示と共に、「フッ素含量(○○ppm)」の文言を確認して購入しなければならない。
専門家らは、乳歯が生えると、虫歯予防のために少量のフッ素が含まれた歯磨き粉の使用を勧めているが、市中で販売されている子供向け歯磨き粉は、フッ素がないか、非常に低い容量(約500ppm)の製品もあることを知っておくべきだ。 このような歯磨き粉の購入は避けた方がいい。 (参考に、ppmは1百万分の1を表す単位であり、乳歯は初めて発生する歯として成長するにつれて抜けて永久歯に代替される。)
正しい歯磨き粉·歯ブラシの使い方
歯磨き粉は、たくさん使ったからといって、いいものではない。 満6歳以下の子どもが歯磨き粉を使う場合は、枝豆の大きさだけ取り出して使用し、3歳未満の子どもは米粒の大きさだけ取り出して歯みがきをし、なめたり飲み込んだりしないように注意しなければならない。
子どもの正しい歯磨きのためには、手首の回転を利用して下の歯は下から上に、上の歯は上から下にブラシをかけるように滑らせ、奥歯の上の部分は擦るように丁寧に磨く。
口の中の清潔と口臭予防のためには、専用器具でなくても歯ブラシで舌を拭いた方が良い。
歯磨き粉を使用する際の注意点
子どもがフッ素を含む歯磨き粉をたくさん飲み込んだ場合は、直ちに医師または歯科医師に相談して、歯磨き粉は子どもの手の届かないところに保管することが望ましい。
フッ素を取りすぎると胃腸障害や嘔吐などを誘発することがあり、歯が発達する時期には歯のフッ素症などの副作用が現れることもありうるので注意が必要。 歯牙フッ素症とは、歯の表面に白色の斑点が現れたり、黄色または茶色の色素が不規則に着色する現象を言う。
上記のとおり、基本的な原則を守るなら、特別な病気がない限り、ほとんど健康な歯を維持することができるというのが専門家たちのアドバイスである。
(ヘルスコリアニュース / http://www.hkn24.com)